ブランド体験は「UX」から再設計する時代に
ブランド価値は、今やユーザー体験(UX)そのものに宿ります。UXからブランド体験を再設計するための重要な視点と実践アプローチを解説します。
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タイラー
Posted at
Business
Posted on
Jun 5, 2025
かつて「ブランド」と言えば、ロゴやコピー、広告キャンペーンなどが中心と考えられてきました。
しかし今、多くの先進企業はブランド価値の源泉を「ユーザー体験(UX)」にシフトさせつつあります。
デジタル時代、ブランドは体験そのもの。
UXの良し悪しが、そのままブランド評価や信頼感に直結する時代が到来しています。
本記事では、なぜいま「UXからブランド体験を再設計する」ことが重要なのか、そしてどう取り組むべきかを解説します。
ブランドは「体験」で語られる時代に
ブランドの印象は「接点」の積み重ねから形成される。
これは今も昔も変わりません。
しかしその「接点」が今やデジタルファーストになり、
Webサイト
モバイルアプリ
オンラインストア
SNSコミュニティ
AIチャットエージェント
などがブランド体験の主戦場となっています。
つまりUXデザインの質がブランド価値のコアになる時代に突入しているのです。
UXがブランド価値に与える3つのインパクト
① 信頼感の構築
直感的に使いやすいデザイン/一貫性のある情報設計 → 「このブランドは信頼できる」と無意識レベルで評価につながります。
逆にUXが悪いと、どんなに高級なブランドでも信用を失うリスクが高まります。
② 感情的エンゲージメントの創出
UXは単なる「使いやすさ」だけではありません。
ブランドらしさ/世界観/情緒的な体験を演出する手段でもあります。
アニメーション
マイクロインタラクション
パーソナライズされた体験
などが、ブランドとの感情的なつながりを強化します。
③ 顧客ロイヤリティの向上
心地よいUXは、リピート率やロイヤリティに大きな影響を与えます。
スムーズな購入体験 → 売上向上
快適なサポート体験 → NPS向上
継続的な価値提供 → ファン化
結果的に**ブランドのLTV(ライフタイムバリュー)**が大きく向上します。
いま求められる「ブランド×UX」戦略の4つの視点
ブランドの世界観とUXデザインを一貫させる
ビジュアルデザイン/UIトーン
コピーライティング/マイクロUX
サービス全体のCX(カスタマーエクスペリエンス)
ブランドの人格をUXに落とし込む設計が重要。
パーソナライズドUXの活用
AIを活用した動的なUX最適化
ユーザーごとに異なるナビゲーションや情報表示
ブランドの価値観に沿ったパーソナライズ設計が求められる。
オムニチャネルでのUX統一
Web/モバイル/実店舗/AIチャット/SNSなど全タッチポイントの一貫性
一貫したブランドメッセージ+シームレスなUX体験 → 強固なブランド印象につながる。
データドリブンなUX改善
UX改善もKPI化し、ブランド価値向上と紐付けて運用
定性+定量のUXリサーチを繰り返し行うことで、ブランド価値を進化させ続ける文化を作る。
ブランドとUXは、もはや切り離せない存在。
ユーザーがブランドを知覚する最大の舞台が「UX」だからこそ、ブランド体験そのものをUX設計から再考する時代に来ています。
CORISEでは、ブランド戦略設計からUX/UIデザイン、AI活用、グローバルUX最適化まで、ブランド価値をUXの力で高める支援を提供しています。
これからのブランド競争力は、まさに「UXから作られる」。
その未来を共につくっていきましょう。